坂口安吾デジタルミュージアム

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安吾賞

■第二回安吾賞(2007年)

安吾賞  野口 健

野口健

野口健 - その突破力は極めて安吾的である。
高校の停学中に出会った故・植村直己の著書『青春を山に賭けて』が、落ちこぼれて社会との壁に突き当たり苦悩していた少年野口健を「夢」に駆り立てた。 「そうだ! 自分を取り戻すために山に登ろう!」 全くの登山初心者だった野口少年が、旧ヨーロッパ大陸の最高峰モンブランに登頂したのはわずか16才だったと言う。 「7大陸の最高峰を最年少で登頂する」。そのとてつもない夢に向かって疾走するも、既成概念の壁、売名行為だという中傷、自身の甘さから生じる挫折と葛藤を幾度も味わい、その度に這い上がっていく生き様こそが前人未到と言って良い。 25才で7大陸最高峰を制覇した後も、エベレストや富士山の「清掃登山」の決行、「シェルパ基金」の設立や「環境学校」の開校など、現在も険しい挑戦者の道を歩き続けている。 その突破力は極めて安吾的であり、その破天荒な生き様には安吾も舌を巻くに違いない。

<プロフィール> アルピニスト
1973年8月21日、アメリカ・ボストン生まれ。34歳。 高校時代に故・植村直己氏の著書『青春を山に賭けて』に感銘を受け、登山を始める。 1999年、エベレストの登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。 2000年からはエベレストや富士山での清掃活動を開始。以後、全国の小中学生を主な対象とした「野口健・環境学校」を開校するなど積極的に環境問題への取り組みを行っている。 現在は、清掃活動に加え新たに地球温暖化に対する取り組みに力を入れており、今年12月に大分県にて開催される「アジア・太平洋水サミット」の運営委員として、「温暖化による氷河の融解」を取り上げる先導役を務めるとともに、各国元首級への呼びかけなど精力的に行っている。

新潟市特別賞  カール・ベンクス

カール・ベンクス

<プロフィール> 建築デザイナー
1942年8月7日、ドイツ・ベルリン生まれ。65歳。 Fresco(フレスコ)・家具職人の父の影響を受け日本文化に関心を持つ。ベルリン・パリで建築デザインオフィスに勤務しながら建造物・家具の復元・修復を学ぶ。 1966年空手を学ぶため日本大学に留学。以降建築デザイナーとしてヨーロッパをはじめ日本で活動。特に日本の古い家に強く惹かれていく。 1981年大工さんを連れてドイツへ。日本の寺院をデュセルドルフに移築する仕事に携わる。 1993年新潟県東頸城郡松代町(現十日町市)で、現在の自宅(双鶴庵)となる古民家の移築再生。 2001年新潟県「にいがた木の住まいコンクール」入賞