藤沢周氏も石原正康氏も、同じ内野中学校出身、法政大学卒業である。
漁師町であった内野町は昔から気性の激しい人が多い町であった。
同時に江戸時代は新川開削の大事業の地であり、料亭や花街が誕生し、優雅な雅の世界も花開いた。
「ますらをぶり」と「たおやめぶり」の拮抗が、特異な風土を作り上げた町でもある。
自己を見つめ、さまざまな思いを抱きながら内野浜をさすらい、海と語った藤沢氏。
中学時代に音楽に目覚め、バンド活動に力を注ぎ、自らの冊界と惟界観を早くから作り上げていた石原氏。
自分だけの心のふるさとを持つ人は、誰もが何ものかに反逆し、何ものかから落伍した人だ。
その意味で、安吾の兄弟であり子供でもある二人が、安吾的反骨精神の真髄を語り合う。
日時 | 10月17日 (土) 13:00〜14:30 |
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集合場所 | 安吾風の館(新潟市中央区西大畑町 5927-9) |
案内人 | 坂口綱男(安吾風の館館長) |
参加費 | 500円(ガイドフォン代・保険代含む 、当日支払い) |
定員 | 10名(先着順、要事前申込) |
申込方法 | 新潟市文化政策課(025-226-2563) へ 電話で申し込み 受付期間:9月9日(水)9:00-10月9日(金)17:00 代表者氏名、電話番号、参加人数(2名まで)をお伝えください |
1906(明治39)年10月20日、新潟市西大畑町に生まれる。旧制新潟中学から東京の豊山中学に編入学、小学校の代用教員を経て東洋大学印度哲学倫理学科卒。敗戦後の46年に「堕落論」を発表、「半年のうちに世相は変わった」というメッセージが廃墟に仔む人々に衝撃を与え、一躍脚光を浴びる。以後、太宰治、織田作之助らとともに無頼派の旗手として小説、評論、エッセイなど旺盛な創作活動を続ける。日本の伝統主義や権威の欺膳性を批判する鋭い文明批評を展開し、戦後の文学や思想に大きな影響を与えた。55年2月17日、桐生市の自宅で脳出血のため48歳で死去。
主な作品に「日本文化私観」「白痴」「桜の森の満開の下」「不連続殺人事件」。日本の古代史や人々の暮らしを取材したルポ「安吾新日本地理」、「安吾新日本風土記」ほか。
トークセッション藤沢周x石原正康
日時 | 10月17日(土)15:30〜17:30 (15:00開場) |
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集合場所 | りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール(新潟市中央区一番堀通町3-2) |
参加費 | 無料 |
定員 | 500名(先着顧、要事前申込) |
申込方法 | 新潟市役所コー ルセンタ ー (025-243-4894) へ 電話で申し込み 受付期間:9月15日(火)8:00-10月12日(月)21:00 代表者氏名、電話番号、参加人数(2名まで)をお伝えください |
1959年生まれ。新潟県新潟市西区内野町出身。新潟明訓託等学校、法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」編集者などを経て、1993年「ゾーンを左に曲がれ」(後に「死亡遊戯」)でデビュー。1998年「ブエノスアイレス午前零時」で第119回芥川賞を受賞する。著書に「サイゴン・ピックアップ」「オレンジ・アンド・タール』「サラバンド・サラバンダ」「武曲』『界』など多数。その他ラジオ、テレビ出演、講演、各種文学賞の選考など、幅広く活動を続けている。元法政大学教授。
1962年生まれ。新潟県新潟市西区内野町出身。新潟南翡校、法政大学経済学部を卒業後、角川書店へ入社。93年、現・幻冬舎社長の見城徹ら社内の有志6人で幻冬舎を設立。現在、同社の専務取締役として編集本部長を務める。編集者として、山田詠美「ソウル・ミュージック・ラバー・オンリー」(直木賞)累計6万部、吉本ばなな「哀しい予感」累計180万部、五木寛之「大河の一滴」380万部、村上龍『13歳のハローワーク」160万部など手掛ける、業界屈指のベストセラーメーカー。
坂口安吾生誕祭113
生誕奉紬芝居
昨年、新潟縣護国神社の境内を舞台にして上演され話題になった生誕奉納芝居「真作 青鬼の禅を洗う女」が、映画館シネ・ウインドにて映像作品としてよみがえります。またネットでも配信予定。上映などの詳細は下記にお問い合わせください。
新潟・市民映画館シネ・ウインド tel.025-243-5530
主催 | 坂口安吾生誕祭実行委員会 |
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加盟団体 | 新潟市、新潟市芸術文化振興財団、安吾の会、松之山安吾の会、安吾全集を親しむ会、桐生安吾を語る会、東洋大学OB会、にいがた文化の記憶館、BSN新潟放送、新潟H報社 |
協力 | 新潟・市民映画館 シネ ・ウインド デザイン:Creative Land晴れ日 |
問い合わせ | 坂口安吾生誕祭実行委員会事務局(新潟市文化政策課)tel.025-226-2563 |