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安吾 風の館

2017.08.05

【アーカイブ】安吾と歴史 切支丹への興味(2017年8月5日~2017年11月26日)

 安吾が歴史に興味をもったきっかけは、三好達治から切支丹に関する書籍を勧められたことによるといわれています。安吾を文壇デビューへ導いた牧野信一主宰の『文科』で知り合った三好は、取手に住んでいた安吾を、1940年小田原に呼び寄せました。
 安吾は「切支丹が病みつきになり、手当たり次第切支丹の本ばかり」読むうちに何もかも「面白くて堪ら」(「篠笹の陰の顔」1940年)なくなります。長崎、島原、天草まで取材に出かけ、長崎では図書館に通って史料を書き写しています。
 これらの調査は『島原の乱』上・下(仮題)としてまとめられるはずでしたが、一揆側の史料があまりに少なく、安吾の関心も乱そのものから黒田如水や秀吉へと移って、長篇は書かれることはありませんでした。
 幻となった長篇『島原の乱』の構想を、遺された原稿やノートから探り、代わりに生まれた作品の数々を紹介します。

期間

平成29年8月5日(土)から平成29年11月26日(日)
午前9時から午後5時まで

会場

旧市長公舎 安吾 風の館(新潟市中央区西大畑町5927番地9)

主な展示作品

・坂口安吾 「島原の乱」草稿
・坂口安吾 ノート「島原の乱 第一稿」
・坂口安吾著 「イノチガケ」『文學界』1940年第7巻第7号  新潟市中央図書館 所蔵
・坂口安吾著 『二流の人』1947年 九州書房
・坂口安吾著 「島原の乱雑記」『現代文学』1941年10月号
・坂口安吾著 「黒田如水」『現代文学』1944年1月号
・坂口安吾蔵書から
 『天草軍記大全』19、20、21 『切利支丹史料集』1926年
 『日本切支丹宗門史』上・中・下1938~40年   等
・参考資料   坂口安吾 伊澤幸平宛はがき 1940年(コピー) ほか 約40点

展示のようす

【和室展示】坂口綱男撮影「水の表情」

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