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安吾 風の館

2016.07.30

【アーカイブ】第4回 旅 高麗神社の祭の笛(2016年7月30日~2016年11月23日)

 1951年「安吾の新日本地理-武蔵野の巻-」でとりあげた高麗神社とその祭を紹介する展覧会です。一時檀一雄宅に身を寄せていた安吾は、石神井から近いということで高麗神社(現:埼玉県日高市)へ出かけます。かつて高麗郡といわれた地で、続日本紀の記述に、716(霊亀2)年「駿河、甲斐、相模、上総、下総、常陸、下野7国の高麗人1799人を武蔵国に移して高麗郡を置いた」とあり、高句麗人ゆかりの場所です。
 祭礼に奉納される獅子舞の笛を耳にした安吾は「ハラワタにしみるような悲しさ切なさ」を感じ、すぐに引きこまれてしまいます。そしてはるか昔の日本と渡来人の交流から、日本古代史に迫ります。

期間

平成28年7月30日(土)から平成28年11月23日(水・祝日)
午前9時から午後5時まで

会場

旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番地9)

主な展示作品

■ 坂口安吾作成 古代有力氏族の系図
■ 初出誌 『文藝春秋』第29巻第16号 1951年 新潟市立中央図書館所蔵
■ 資料
  『高麗神社小記』、『高麗神社の簓獅子舞行列次第、歌詞及び笛』、
  『高麗郷由来』、『飯能郷土の誌』  ほか
■ 坂口安吾蔵書
  『日本書紀新講』上・中・下 1943年、『高句麗遺蹟』 1936年、
  『満鮮地理歴史研究報告』1~4 1915年、『朝鮮古代研究』1943年 ほか
■ 写真(高麗神社提供)
  坂口安吾 旧高麗駅 将軍標にて
  芳名帳(坂口安吾署名部分、太宰治署名部分)
  獅子頭    ほか

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