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安吾 風の館

2015.04.04

【アーカイブ】安吾をめぐる人々 Ⅳ 父・仁一郎(2015年4月4日~2015年7月26日)

 坂口安吾は明治39(1906)年、13人兄弟の12番目、五男として生まれました。
 当時父仁一郎は大隈重信率いる憲政本党所属する衆議院議員であり、また新潟新聞の社主、新潟米穀取引所(後の新潟証券取引所)の理事として新潟、東京を忙しく往復していました。さらに『北越詩話』編纂のため、暇をみては資料収集と構成を繰り返す毎日でした。
 そんな父を安吾は、「二三流ぐらいの田舎政治家」「書斎にこもったきり顔をだすことがなく、私が父を見るのは墨をすらされる時だけ」といい、父の「事務的いな大人らしさが嫌い」であったと『石の思ひ』(1946年)の中に書いています。
 父の生前中はあまり交流のなかった安吾ですが、仁一郎が30年の年月をかけてまとめた『北越詩話』や、兄健吉が編んだ伝記『五峰余影』を通して父を知り、理解していったようです。
 このたびの展覧会では、安吾の父であり、政治家、新聞人としての坂口仁一郎の足跡と、そこから安吾につながる系譜を展示します。

期間

平成27年4月4日(土)から平成27年7月26日(日)
午前9時から午後5時まで

会場

旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番地9)

おもな展示作品

■ 坂口仁一郎 蘭・竹図 自画賛 双幅
■ 坂口仁一郎・寺崎廣業 鶏血石詩・香炉図 双幅
■ 犬養毅 坂口仁一郎宛書簡 6月25日(新潟県立文書館所蔵)
■ 加藤高明 坂口仁一郎宛書簡 大正12年10月12日(新潟県立文書館所蔵)
■ 菱田春草・横山大観 坂口仁一郎宛書簡 明治36年11月4日
■ 『北越詩話』上・下
■ 『北越詩話』草稿、詩稿
■ 『五峰遺稿』上・中・下
■ 坂口仁一郎 雅印
■ 會津八一作成 印譜
■ 會津八一 坂口献吉宛書簡 大正14年11月23日
■ 衆議院選挙関係資料  ほか

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