坂口安吾は『堕落論』『白痴』によって戦後の日本に大きな衝撃を与え、一躍流行作家となりました。三千代とはその頃知り合い、東京蒲田の家で一緒に暮らし始めます。
三千代(1923‐1994)は妻として安吾を支え、安吾亡き後は、一人息子綱男を育てながら、常に「作家坂口安吾を正しく世に伝える」という信念で生きた人です。
安吾との8年間の生活を綴った『クラクラ日記』(1967年 文藝春秋)は、1968年TVドラマ化され、その後何度も再版され、今も多くの人々に親しまれています。
この展覧会では三千代から見た安吾の姿と、安吾にとっての三千代の存在を、坂口三千代という一人の女性を紹介しながら探っていきます。
期間
平成26年4月5日(土)から7月27日(日)まで
午前9時から午後5時
会場
旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番地9)
主な展示作品
・坂口安吾 遺言状
・坂口安吾 三千代宛メモ、即興詩
・珊瑚のネックレス、珊瑚のペンダント
・坂口三千代 文房具(原稿用紙、鉛筆、万年筆、硯、筆など)
・坂口三千代自筆原稿「その頃の思い出」1957年
・坂口三千代著『クラクラ日記』文藝春秋 1968年
・TVドラマ「クラクラ日記」台本 ほか