文学作品は作品自体を読んで楽しむだけでなく、 朗読や演劇などを通して、 鑑賞することもあり、 原作を読んだときとはまた違った味わいや感動を得ることも多い。
例えば坂口安吾の「 桜の森の満開の下」 (1947 年 ) は、 今日まで何度も 朗読や、 演劇、 映画、人形劇、 絵画などでとりあげられ、 安吾作品の中で最も人気のある作品の一つといえる。
このたびは坂口安吾の作品を原作として、 映画化された7 作品を紹介する。 作品のもつ魅力が 監督、 脚本家、 音楽家の心を揺さぶり、 さらにそこに携わる俳優ら多く の人の表現も加わって、 また新たな作品へと仕上がっていく 。
映画化された作品のシナリオ、 ポスター、 チラシ、 批評などを通して、 原作である安吾作品の魅力を あらためて考えてみたい。
期間
令和4年4月13日(水)から8月21日(日)
午前10時から午後4時まで
会場
旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番池9)
休館日:毎週月曜日・火曜日
観覧料
無料
主な展示作品
■「天明太郎」 自筆原稿(未定稿、シナリオ)
■「負ケラレマセン勝ツマデハ」 シナリオ、メイキング写真、チラシ、
坂口安吾作成 税務署対策ノート
■「桜の森の満開の下」 シナリオ、映画ポスター、チラシ、ロビーカード
初出志『肉体』第1巻第1号 新潟市立中央図書館所蔵
■「不連続殺人事件」 シナリオ、映画ポスター、広報誌、メイキング写真
初版本、初出誌『日本小説』 新潟市立中央図書館所蔵
■「カンゾー先生」 パンフレットほか(個人蔵)、「肝臓先生」自筆原稿
■「白痴」 映画ポスター、パンフレット、初版本(中央公論社)
初出誌『新潮』第43巻第6号 新潟市立中央図書館所蔵 ほか