はじめて安吾にふれる人に向けて、安吾に関する疑問と驚きを、紹介する展覧会「安吾って!?」、このたびはそのPart5。
毎年この時期、安吾を知っていただく上で、わかりやすく、親しみやすいよう、写真や遺愛の品々を数多く紹介します。本名炳五とペンネーム安吾の由来、愛用の文房具、安吾着用のオーバーコート、愛用のステッキ、旅行鞄や手袋、安吾の蔵書や著作の初版本、2000年以降出版された安吾作品の書籍なども紹介します。
Part5では、豊山中学へ転校後、新潟中学の友人三堀謙二氏に宛てた安吾の書簡、新発見書簡を含めて二通紹介します。友人に心の内を吐露した手紙は、人間坂口炳五の姿をみることができます。また戦時中嘱託として勤めていた日本映画社の給料袋も初めて紹介します。
期間
令和5年1月4日(水)から3月26日(日)
午前10時から午後4時まで
会場
旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番地9)
休館日:毎週月・火曜日(祝日または振替休日の場合は、その翌開館日)
観覧料
無料
主な展示作品
■坂口安吾 遺愛の品
専用原稿用紙、白砡書鎮、万年筆 オーバーコート、ステッキ、旅行鞄、手袋■自筆原稿「”歌笑”文化」
■三堀謙二宛書簡 封書 二通 大正12(1923)年
■日本映画社給料袋
■坂口安吾の著作(初版本)
『日本文化私観』 文體社 1943年
『堕落論』 銀座出版社 1947年
『白痴』 中央公論社 1947年
『吹雪物語』 新體社 1947年
『信長』 筑摩書房 1953年 ほか
■写真
豊山中学卒業アルバムから、三堀謙二氏撮影 帰省中の安吾、桐生の自宅にて 他
■坂口家の系譜 ほか55点を展示