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安吾 風の館

2023.04.13

「人の子の親となりて」展 開催中

 1953年8月、46歳ではじめて子どもをもった安吾は、戸惑いながらも次第に子に対して愛情が深まり、父となった事への感謝を感じるようになる。
 名前の由来を記した「命名の書」をしたため、子のために自らの着物の胸の部分を切り取ってお守りを作り、そして寝冷え防止の腹掛けのデザイン画も描いた。父として一生懸命取り組んでいる姿がみえる。
 桐生自宅での様子を写した濱谷浩撮影の写真には、子に向ける少し緊張した、しかし穏やかな安吾の表情が映し出されている。
このたびの展覧会では、子のために安吾が用意したもの、写真や作品を通して一人の親となった姿を紹介し、父としてはわずか1年半で急逝した安吾に思いを馳せていただきたいと思う。

期間

2023年4月12日(水)~2023年8月20日(日)
午前10時から午後4時まで

会場

旧市長公舎「安吾 風の館」(新潟市中央区西大畑町5927番地9)
休館日:毎週月曜日・火曜日(祝日または振替休日の場合は、その翌開館日)

観覧料

無料

主な展示作品

■自筆原稿 「砂をかむ」 神奈川県近代文学館 複製作成
■書     命名の書
■遺愛品   お守り、腹掛けのデザイン 他
■初出誌  「人の子の親となりて」 『キング』1954年
■初出誌  「砂をかむ」 『風報』1955年
■初出誌  「育児」 『婦人公論』1955年 新潟市立中央図書館所蔵
■濱谷浩撮影 乳母車を押す安吾 他 1954年
■資料   「書かれなかった安吾風土記」竹内一郎『中央公論』1955年
      「安吾・川中島決戦録」 壇一雄『文藝春秋』1955年
      『クラクラ日記』坂口三千代 文藝春秋社 1967年  ほか

展示のようす

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